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一番最初に認めてくれた貴方は
俺にとって最大の友達なんだ……
「誠が居て欲張りだけど…俺はもう一度だけ話したいんだ。」
「……進士とか…?」
名前を呼べる誠が羨ましい…
だけどそう思った事に苦笑した
だって誠と君は昔からの友達なんだから
俺と比べて歴が違う…
きっと君から誠を奪った俺は
本当に最悪に映っているよね…
「……夜兎。」
そんな事を思っていた時、誠は俺の名前を呼んだ
目を合わせれば誠は目線を逸らして
何処か言いづらそうに顔を歪めた
「あいつは…進士は……っ」
そう呟かれた時タイミングよくチャイムが鳴った
昼休みが終わる合図と共に授業が開始される予鈴
時間も気になるけど
誠の話しも気になり目線を向ければゆるりと首を振った
「何でもない、クラス行くか。」
「……うん。」
その時の俺は
誠が本当に言いづらそうだったから深く聞けなかった
今思えばこの時聞いていれば
少しは心の準備が出来たかもしれない
そうしたら
山岸さんも誠にも迷惑を掛けずに済んだのに…
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