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「二人とも…食事が出来ました。」
今弟が母の部屋に居るのを確認して、母の部屋へと向かう
ノックをして無反応の部屋の主に下に有りますから
と伝え風呂場へと向かった
洗濯を早く終わらせて浴室の掃除をする
ズボンを捲り上げれば赤々と腫れ上がった足首
「……痛い筈だな…」
小さく呟く俺の言葉に返事は無かったけど
ジクジクと痛む足は俺の身体を痛めつけた
後でテーピングしようと思いながら手を動かした
食事をそれぞれ済んでいたらしく
テーブルに置かれた食事は皿だけになっていた
それを流しへと持って行く
俺はそろそろ父の食事を作らなくてはと洗い終わって再び食事を作る
俺が家族に気持ち悪がられる理由の一つは
第六感と言うのが有るからだ
父はいつも帰る時間が疎らだ
だけど必ず食事が出来た時に帰って来る
タイミングが良いだけじゃない
俺はそのタイミングとやらを外した事がないのだ
そして2つ目は鳥類の会話が聞こえる事
だから他人のプライベートがたまに筒抜けなのだ…
そう
父の浮気や兄の同性相手の援交
中学生の弟と実の母との恋愛…
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