感情

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だからなのかな… 「…オレ……夜兎を傷付けた…っ」 誰かに頼るなんて 誰かに縋るなんて 考えた事なんかなくて なのに口から零れた悔しさと後悔が溢れ出していた 「オレだけは傷付けるなんてしない筈だったのに…っ」 聞いてくれる山岸に頼ってた ただ優しく抱く腕に縋ってたんだ 「オレには夜兎だけなのに…夜兎を…っ」 「僕にも協力させてほしいな…僕も夜兎君を…月兎君を護りたい。」 涙を流す苦しみが解らなくて護れる筈がない 誰かに頼る強さが無ければ護れる筈がない 人は一人じゃ… 孤独じゃ生きてなんかいけない こうゆう事なのかな… 「頼るの嫌いかもしれないけど…その分僕が気付いて支えてあげるから…ね?」 「……やま…ぎし…っ」 誰も頼れない夜兎、なのにオレは頼って良いのか そう思ったらそんな言葉を言う山岸… 狡いよお前 でもそんなお前に頼るオレはきっと誰よりも狡い 「優し過ぎるんだよ、夜兎君も月兎君も。」 そう言われた瞬間、涙腺が壊れた様に涙は止まらなくなった もうどうすれば良いかなんて解らないオレは ただ山岸の腕の中で泣き続けた…  
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