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扉を閉める前にスルリと入って来たクロとクックだけがオレの部屋で寛ぐ
「あいつらまさかずっとあんなだったのか?」
溜め息を吐き出しながら服を脱ぎながら話し掛ける
クックは尻尾をパタパタと降るだけで返す
つまりはそうらしい
「面倒な奴らだな…。」
もう一度だけ溜め息をついて椅子に掛けて有る山岸の部屋着を手に取った時
「ねぇ月兎君!僕君に…うわわわっ!!ごめんっ!!」
ノック無しに入って勝手に顔を赤くして部屋の扉を閉められる
「……………は…?」
動きが止まる
痣だらけでもこの夜兎の身体は確かに魅力的だろう…
だがそれは男子校で通用する程度の事
実際は気持ち悪がるだろう
なのにあいつは……
「馬鹿だ…やっぱりあいつは馬鹿でしかない。」
そう結論付けて服を着て椅子に座り込む
ボロボロのノートに今日の仕事内容を書いていく
オレは別に書かなくても構わないけど、夜兎が今意識を完全に無くしている
急にまた何か変わった時困るのは夜兎だ…
オレが勝手にやり始めた仕事を1から頑張ってなんてさせられない
教えられたらいいが…
「叶わない夢…だからな…」
苦笑して頭をかく
そんな時、控えめに扉をノックされた
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