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「今薬持って来るから待っててね、あ…明日学校休みだからね。」
は?何それ。
何勝手に決めてんの?
そう言おうにも声は出なかった
「偶に出してた咳は風邪が原因だったのか…無理し過ぎなんだよお前。」
西浦の悪態に何も言うつもりないし、そんな力もない
言い返した所で何もならない
なるとしたら、オレが全力でこいつがいけ好かない事をこいつに思い知らせるだけで…
夜兎は…こいつを大切に思ってるんだよな
いけ好かない
腹が立つ
嫌いだ…嫌いだ…っ
だけど……
《だったら俺はお前に酷い事叫んでこの場にいねぇよ。》
初めて夜兎の能力を受け入れたのも…
《夜兎の友達だって烏達に認めてもらえたって事だろ?光栄だ。》
この能力を初めて喜んだのも…
《鳥は羽を休めなきゃ飛べない、お前はずっと必死に飛び続けた。》
夜兎の苦労を初めて労ったのも…
《誰に何を言われても、何をされても休まず飛び続けた。》
夜兎の心を理解したのも……
《夜兎には必要なんだ、宿り木が。》
オレが居ない間支えたのは全部…
全部……
こいつなんだ…………っ
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