友達

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「あれ?靴入れないの?」 そう聞いて来る進士に笑ってごまかした 昨日の事も有るから止めておこうと考えたと言うには その“昨日の事”を説明しなければいけないから。 廊下を歩けばひそひそと聞こえる声 1日でクラスメイトから学年全部に広がったという事だろう。 明日は学内全部かな… 簡単に予想出来る事をすぐに打ち消してクラスへと入る 昨日と何ら変わらない そう思いながら席へと付いて机の中に教科書を入れる為に手を入れた 「……っ」 途端に手に激痛が走り手を引っ込めた 手には赤々した血が流れ出る これは…剃刀か… 中に仕込まれていたモノを見てから溜め息をつく 「夜兎っ!!」 「わっ!!保健室保健室っ!!」 俺の手を見て慌てた様に誠が俺を呼び そんな誠に気付いて進士が俺の腕を引っ張った 慌ててる進士達に聞こえた笑い声 クラス全体が笑っていた 「お前ら……っ」 「何でこんな事すんだよっ!!ふざけんなっ!!!!」 小さく呟かれた誠の声には怒気が含まれていた 進士は睨み付け叫んだ こんな風にしてもらった事がない俺は反応に困った  
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