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俺は護りたい
命を絶つのがあんなに怖かったのに
自信がある…
この二人を護る為なら
こんな命簡単に投げ出せられる
だから強くなりたい…っ
「ありがとう…大好きだ。」
言い争う二人には聞こえない程小さく
俺は呟いて笑った
俺 まだ笑っていられるんだ
「あ、そう言えば授業どうする?」
じゃれあいに一段落付いた進士がふと時計を見て問う
俺も改めて時計を見れば既に時間は授業を開始してる時刻をさしていた
「始まってる…。」
「始まってるな。」
「始まってるね。」
きっと保健室にいる三人が三人とも時計を見て固まってる様は異様だと思う
「よし、ならもう面倒だから一時限目はサボろうっ!!」
進士は楽しそうに提案して来た
つまりその気満々と言う事
誠は苦笑いながらもそうだなと立ち上がる
二人は俺を見下ろし
早くしろと言わんばかりの笑顔
「俺、サボるの初めてだ。」
その笑顔に答えながら俺も立ち上がった
二人の間に入って笑う
今の最高の贅沢
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