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チャイムが鳴ってから俺たちは教室へと向かった
俺は相変わらずの嫌がらせ
だけど誠や進士には嫌がらせがない事に安心感を覚えた
嫌がらせも可愛いものだ
中学の頃は女がいたからやることが毎回読めなかった
小さな事から盛大な事まで様々だ
穏やかな嫌がらせに安堵する
でも問題はこの嫌がらせに飽きた頃だ
此処は男子校、つまり周りは男だらけ
嫌がらせに飽きたらきっとリンチが始まる…
リンチは飽きる事が少ない
サンドバック状態でも構わないと言う奴は少なくない
寧ろ抵抗しない方が痛みは少ない
最初から戦意喪失の奴だけど
抵抗すれば本気になる…
そうなったら俺には勝ち目は皆無
つまり抵抗しようがない…
嫌がらせが1日でも長く続いてほしいと思う俺は
きっと救いようがないんだろうな…
でもこれも身を護る術
認めたくないけど…
一度流れた噂は消えはしない
例え能力が無くなったとしても噂は無くならない
家庭もまともになるとは思えない
つまり
今をどれだけ上手くかわせるかなんだ
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