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ある時二人は職員室や係りの用事でそれぞれ居ない時の休み時間
バンっ!!
俺は一人で次の授業の支度をしていたら
クラスの一人が俺の机を叩いて来た
俺は何かして来るのが解っていたから驚く事なく顔を上げた
「財布返せや。」
何を言ってるんだろう?
財布って…金を入れる物だよな…?
「何…?」
解らないから素直に問う
返せと言われても俺には数百円しか入ってない小銭入れしかない
「しらばっくれんなっ!!」
ガタガタと周りの奴らが立ち上がった
俺に向ける敵意の目
怒りに震える者が半数
好奇な目を向けるのが半数
「知らない、ホントに…」
そう素直に言っても目は俺しか犯人はいないと言っている
あ…殴られる……
「嘘つくんじゃねぇよっ!!!!」
途端に響く骨同士のぶつかる音
口の端が切れてしまったらしく血が伝った
「何やってんだ…っ」
声の主…誠が教室の入り口で殴った奴を睨んでいた
怒ってるのが雰囲気や声色で解った
「財布が無くなったんだっ!!こいつが盗んだに決まってんだ!!」
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