信頼

7/14

282人が本棚に入れています
本棚に追加
/295ページ
ある時二人は職員室や係りの用事でそれぞれ居ない時の休み時間 バンっ!! 俺は一人で次の授業の支度をしていたら クラスの一人が俺の机を叩いて来た 俺は何かして来るのが解っていたから驚く事なく顔を上げた 「財布返せや。」 何を言ってるんだろう? 財布って…金を入れる物だよな…? 「何…?」 解らないから素直に問う 返せと言われても俺には数百円しか入ってない小銭入れしかない 「しらばっくれんなっ!!」 ガタガタと周りの奴らが立ち上がった 俺に向ける敵意の目 怒りに震える者が半数 好奇な目を向けるのが半数 「知らない、ホントに…」 そう素直に言っても目は俺しか犯人はいないと言っている あ…殴られる…… 「嘘つくんじゃねぇよっ!!!!」 途端に響く骨同士のぶつかる音 口の端が切れてしまったらしく血が伝った 「何やってんだ…っ」 声の主…誠が教室の入り口で殴った奴を睨んでいた 怒ってるのが雰囲気や声色で解った 「財布が無くなったんだっ!!こいつが盗んだに決まってんだ!!」  
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

282人が本棚に入れています
本棚に追加