信頼

9/14

282人が本棚に入れています
本棚に追加
/295ページ
その言葉を最後にクラスは静まり返った 誠は終わったと認識し俺の腕を掴む 「ど、何処行くんだ…?」 前を歩く誠に声を掛ける もう怒った雰囲気はましになっていた 「俺は女子じゃないからな、絆創膏が手元にないから保健室に行くぞ。」 また保健室? 別に支障は無いのに… でもきっとまた命令って言われるんだろうな… 「今日は抵抗しないのか?」 そんな俺に誠は疑問を持ったらしく振り向いた あぁ…いつもの誠だ 「だって、抵抗虚しくになるだろ?」 そう言えば誠は笑って解ってんじゃんと俺の頭を撫でて引き寄せ 肩に手を置いて隣を歩いた 「ついでにサボるか。」 「え、良いけど単位大丈夫か?」 今月2回目なのに普段真面目な誠が珍しい… だから少し心配してしまった 「大丈夫だって、予習したし。」 予習か…やっぱり真面目だ 完璧に大丈夫じゃないだろうけどしないよりは良い それに正直… 「うん、なら…屋上行きたい。」 その誘いは凄く嬉しかった  
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

282人が本棚に入れています
本棚に追加