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その言葉を最後にクラスは静まり返った
誠は終わったと認識し俺の腕を掴む
「ど、何処行くんだ…?」
前を歩く誠に声を掛ける
もう怒った雰囲気はましになっていた
「俺は女子じゃないからな、絆創膏が手元にないから保健室に行くぞ。」
また保健室?
別に支障は無いのに…
でもきっとまた命令って言われるんだろうな…
「今日は抵抗しないのか?」
そんな俺に誠は疑問を持ったらしく振り向いた
あぁ…いつもの誠だ
「だって、抵抗虚しくになるだろ?」
そう言えば誠は笑って解ってんじゃんと俺の頭を撫でて引き寄せ
肩に手を置いて隣を歩いた
「ついでにサボるか。」
「え、良いけど単位大丈夫か?」
今月2回目なのに普段真面目な誠が珍しい…
だから少し心配してしまった
「大丈夫だって、予習したし。」
予習か…やっぱり真面目だ
完璧に大丈夫じゃないだろうけどしないよりは良い
それに正直…
「うん、なら…屋上行きたい。」
その誘いは凄く嬉しかった
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