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「違…っ悪いの俺なんだ…!!不安定だったから、腕離してほしくなくて…っ」
進士をこんな風にさせて
もっと誠に迷惑掛けて…っ
「だから携帯を触る間すら嫌で、何度も少しだけだからと言われたけど俺は嫌だの一点張りで……」
最低だ…
俺は救い様がない程愚かだ…っ
「ごめんなさい…ごめんなさい……っ」
護りたいなんて…
なんて上辺だけの軽い言葉にしてしまったんだろう……っ
「……なんだよ……っ」
そんなつもりなかった…
なかったんだ……っ
俺は進士の掴み掛かっていた手を握った
強く握って頭を下げた
自己嫌悪と精一杯の謝罪
届かないかもしれない…
そうしたらどうしようって思ったけど
でも今の俺にはこれしか出来なくて…
「そんな風にされたら…許すしかないじゃんか……っ」
納得いかないのに
きっと納得なんてしてないのに……
「……ごめんなさい…」
「いいよもう、笑ってくれればそれでいいから。」
ごめんなさい……っ
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