崩壊

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「夜兎?」 進士が名前を呼んだから顔を上げる 進士は笑ってた… いつもと同じ何も変わらない笑顔があった 俺は少なからず安堵を覚えた 「先教室行っててくんない?誠に話し有るんだよね。」 “俺は居ちゃいけないの?” って聞きたかった でも今はそんな事出来なくて… 少しでも出来る事はしたい 此処に居たいのは俺の我が儘なんだから 「…解った。」 だから俺は頷いた 今は誰かと居たいって欲望を閉じ込め 欲深くなってる自分に渇を入れる 人は欲深いから1つ手に入れたら2つ目を 2つ手に入れたら3つ目を…… そんな人になってしまったらきっと二人は居なくなってしまう そんなの嫌だったから… 教室で待ってると告げて二人に背を向けた 小さな不安を残したまま… 「いきなりどうしたんだ…?」 「うん……あのさ……」  
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