崩壊

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気が付けばそこは保健室だった 「……大丈夫か?」 問い掛けに笑って俺は頷いた 「進士は…?」 誠が居るのに… そう思って周りを見るけど進士が居ない 進士に逢いたかった…… 「委員会。」 「……そっか…あ、じゃあ誠も行かなきゃだよね?俺平気だから行って?」 上手く笑えてるかな? 大丈夫だよね、だって誠が近くにいるんだもん 「……………っ」 「誠…?」 何かいつもと違う…俺のせい? 「…………解った。」 違う……笑えてないのは誠だ どうしたの? 何処か痛い? 何か辛いの? 俺のせい? 「まこ…「ちょっと頼みが有るんだ……。」 でもそう切り出されて俺は言葉を飲み込んだ 頼み事なんて初めてだ… 誠の役に立てる 「いいよっ何でも言って?」 必ずやるからっ 「係で…倉庫の鍵閉め頼まれたんだ、委員会も遅れてるから…」 「やるよ倉庫の鍵閉めっ」 元々遅れてる原因は俺なんだ 迷惑掛けちゃったけど挽回させてほしいから 俺は起き上がって笑いかけた 「あぁ…頼むな、気を付けて帰るんだぞ?」  
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