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腕時計が小さく時間だと主張した
それに重たい瞼を持ち上げる
心なしか身体も重たい気がする…
早く洗濯しなきゃ…
誠や進士を待たせちゃう……
あぁ…でも何か今日行きたくないのは何でだろう?
疲れが取れてないからかな…?
でも保健室で数時間気を失ってたとは言え眠った筈なんだけどな……
「……早く…やんなきゃ……」
揺れる不安感を捨て去り洗濯をした
そして俺は時間をいつもより30分も遅く出てしまった
やっぱり今日も昨日を引きずってるんだと解った
遅刻ギリギリかもしれないと
痛む足、身体、頭を無視して走った
誠も進士も勿論居るわけもなく
久しぶりの寂しい登校になってしまった
学校に着いて流れる汗を拭い靴を脱いで下駄箱をスルーした
きっといつもと同じだから
誠が買ってくれた上履きを履いてクラスへと向かう
もう予鈴が鳴り始めてしまう
焦る気持ちのまま走った
教室に着いた頃には予鈴が鳴り終わっていた
だけど教室は異様な空気だった…
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