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それから少しずつ誠も混ざって
しばらくしたら当たり前の様に一緒にいる様になった
凄く幸せだった……
毎日学校には当たり前にあった虐めが無く
口を開く理由が無かった事で声を無くしたけど
話しを聞く事が出来る相手がいて
何も動かなかった表情が出る様にすらなって…
気付けば俺は…
「しん……じ…」
声が出せる様になった…
「…ま…こ…と…」
二人に……
「あ…あ…りが……と……」
礼を言える様になっていたんだ…
二人は二人らしく喜んでくれた
泣いて…
だけど笑って抱きついて喜んでくれた進士
誰よりも優しく微笑んで頭を撫でてくれた誠
そんな二人を見てたら声を出せた事が凄く嬉しかった
いらないと
必要なんか無いと誰よりも思っていたのに
今は無くしたくない…
俺は声を出せた事に涙した
抱き締めてくれた進士を抱き返し
優しく撫でてくれる誠に笑った
「二人とも………大好きだ…」
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