崩壊

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なけなしの感情か? 生きてるか解らない小さな命か? 誰からも必要とされてないこの身体の何処に 捨てるモノが有ろうか……っ 「ハハハハハハハハハっ!!!!」 まだ進士や誠が居た事を認めてないのか まだ友達と呼べる人が居ると 人間らしい生活が 笑顔が当たり前だった日常が 恋しいって…? 「ハハハ…馬鹿過ぎて……笑っちゃうな……。」 チラついた進士の笑顔が ガシャンッ 優しく微笑む誠が ガシャンガシャンガシャンガシャンッ 「諦めの悪い……」 フェンスを揺さぶらせた 「愚か者は…死ななきゃな……」 己を殺し、耐えて来た事も無駄にして 俺は闇を永遠にさ迷うのがお似合いだな 「……死なせろ…」 ガシャンッ! ガシャガシャガシャンッ 「死なせろ…っ」 逃げたいだけなんだと気付かない俺は 狂った様にフェンスを揺さぶり続ける 「死なせろっ」 何度も何度も揺らした だけどそんな簡単に外れはしなくて…… 「死なせろぉぉぉぉぉ!!」 煩わしさから俺は 「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」 声を枯らす程叫び声を上げた これが俺の心の声だなんて気付かないまま 俺は気を失った……  
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