孤独

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朝日が登り俺はいつの間にか寝てしまった身体を起こす ダルい身体は節々が悲鳴をあげつつも労る事が出来ない 俺は顔色を変えずに着替えをするために立ち上がる パリパリになった白い筈だったワイシャツを脱ぎ 赤黒く染まった肌を拭く為に物置を出た 今の時間は4時 風呂に入りたいけど、昨日の傷に染みるのは目に見えて解る 拭くのは衛生的にどうかと思うが仕方ない ぬるま湯に赤いタオルを浸して体温より少し温いタオルを お世辞にも肌色とは言えぬ腕に滑らせた 赤いタオルに汚れは目立たない だが赤黒かった肌はましになっていた それを30分掛けて全身清めて行く ワイシャツに腕を通して俺は洗濯機を操作した 洗濯をしながら弁当を作り始める 朝食の下拵えもしつつそれが終わって洗濯も後20分 居間の掃除をしてしまおう 洗濯を干して廊下の掃除 起こさない様に…起こさない様に…… 風呂の掃除をして時間はようやく5時50分 親が起きてきた…久しぶりに見る父親 兄も俺を見下しながらも居間にやって来た  
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