孤独

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雨が降り続けている外に出た俺は鞄を逆さにして虫達を払いのけ鼠を両手で抱えた 目はない… 身体も食いちぎられている 蟻は未だに身体から完全に払いのけていない… 早く埋めてあげよう… 土に一部でも返してあげよう… 裏庭に移動して近場に有る石を取り 俺は土を掘った 涙が何故か流れた 止め処なく零れ意味が解らない俺はそれを拭わなかった 拭ったところで雨が降り注ぐ どうせ隠れるなら拭わなくても構わない 「何してるの?夜兎。」 そう思って掘り続けていれば聞こえた声 俺の周りだけ止んだ雨… 振り向けば 「…進士…?」 傘をさしたいつもの笑顔を向けてくれる進士がいた… 「ど……して…」 戸惑った 進士も誠と同じ対応をされると思っていたから あの時のクラスに居た時の顔は忘れていない でももしかして… 進士は俺を信用してくれた? 俺の言う事を信じてくれた? 小さな期待と不安 でも進士はいつもと同じ笑いを見せてくれていた  
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