別格

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「いやぁ、なんかスッゴく気になって…なんか不思議なオーラって言うか孤立してる様に見えちゃってついね。」 こんな言い方してごめんねぇ? なんて言われて… こいつのが人を見る目が有る へぇ…なかなかやんじゃん 「オレが気になったって…変なヤツ、でも悪くない観察眼だと思うよ。」 「え?あ、ありがとう…??」 褒められた事がちょっと理解出来ない感じにお礼の言葉を繋ぐ相手に オレは少なからず気を良くして笑った 良いよあんた、気に入った 「ねぇ、オレ親に追い出されて行くトコないんだ。」 だからオレはあんたを選ぶよ まだ誰にも話し掛けてないけど オレの服から出てしまってる怪我を見るだけでそっぽ向く様なヤツらはお呼びじゃねぇし 「オレを拾ってよ、お兄さん。」 これで断られたって構わない 世界中の半数である只の偽善者だってだけ 正義だの何だの振りかざす そんな人間なんて沢山いるんだ ちょっとの興味心や出来心で話し掛けただけだって構わない だからテメェの言葉聞かせろよ オレを拾うか…?  
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