別格

14/25
前へ
/295ページ
次へ
そう言えばあいつ昼間なのに仕事しなくて良いのか…? こんな一軒家一人で使ってるし 二階もあんのに階段には埃が溜まって 猫の足跡しかないから使ってないって事だ つまりは一軒家に一人暮らし 家ならローンだろうし…ニートじゃねぇよな なんて疑問も出て来たが触れないでいよう オレからプライベートに関わったら あいつからのプライベートな質問をされかねない 「あ…職業は何となく解らなくねぇかも。」 言語、法律、弁護関係の小難しい本が主だというのに気付いた 本を整理し終わってから紙を見ればツラツラと書かれた状況 相手に対して持った疑問とその答え 小さく脇に書かれた法律 「あのヘラヘラしたヤツが弁護士かよ…見えねぇ。」 でもそれなら何となく一人でこの家のデカさが解るかも しかもそれなりの腕なのかもな…うん 「いや待て、弁護士じゃヤバくね?」 身元調査されたりしたら… 「…大丈夫か。」 制服はブレザー脱いでたからYシャツだけ Yシャツに校章は無い 名前だって夜兎と言ってないし 夜兎の名前は珍しい方だからバレるだろうが 今のオレは月兎だから平気だな、うん あ…夕方頃一度荷物取りに夜兎の家に行かなきゃな そんな風に考えながらオレは紙は紙 雑誌は月毎に分けて整理していった  
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

282人が本棚に入れています
本棚に追加