別格

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玄関まで行けば大荷物の山岸 買い物袋だらけで布団まで持っていた 「なんだそれっ!?」 ドサッと置かれた荷物に目を見開き突っ込む 「だって月兎君は僕の有る意味ペットでしょ?なら月兎君の私物は僕が揃えなきゃって思って。」 ヘラヘラと満足そうにしている山岸にオレは溜め息を我慢出来なかった 「なら最初にそう言えば一緒に行ったのに…無駄に重たい思いしてんなよ。」 額に手を当て呆れかえる やっぱりこいつが弁護士なんて信じらんねぇ 「えっ?!ホントにっ!?わぁ!!じゃあ次は一緒に散歩しようっ」 いや散歩じゃなくて…… やっぱり馬鹿だこいつ……っ 「もう良いから材料よこせ、腹減った。」 相手に諦めを感じて頼んだ材料を貰うべく手を出した その言葉を聞いて山岸は顔を固まらせた 「……まさか…」 「あ…はは…忘れちゃった。」 「馬鹿かぁぁぁぁぁぁっ!!」 なんてベタで馬鹿な事を当たり前みたいにやるんだこいつはっ!! 「テメェ本来の目的忘れてんなよっ」  
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