別格

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オレはカッとなって立ち上がった 「あ…ごめん、地雷だった…?」 オロオロとする相手を睨み付けて胸倉を掴み引き寄せる 「オレが泣きたいなんて事ねぇんだよ…っ」 オレは夜兎を愛し、夜兎を護るだけに産まれた オレには夜兎へに対する感情しかねぇんだ 悲しみ、楽しみ、怒り、喜び 全ては夜兎の為にあるんだ 「うん…そっか……ごめんね…」 「………チッ」 本当に申し訳なさそうに謝るから オレは気分が削がれ掴んでいた胸倉を乱暴に引き剥がした 「今度は買い物して帰れよな、オレ散歩してから帰る。」 ツンッとそっぽを向いてファミレスを後にした 夕日が目を貫く そろそろ帰って、少ない荷物を持って来よう 無事な教科書と夜兎が大切にしていた上履き あと節約に節約を重ねていた薬品 宣戦布告した以上制服もかな 服…はいいか あの馬鹿に借りよう ってか買って来そうだな…… なんて考えてれば ゲームの第一アトラクション 橘家だ… 「さぁ、行きますか。」  
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