別格

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「…ってぇ…」 「来都っ!!」 「へぇ、お前そんな名前だったの。」 初めて聞いたなぁ…なんて今関係ないけど 「あんた何て事…っ」 「ほぉ?怒るって事は暴力が悪い事だとお解りでしたのねん?」 夜兎にやる暴力は良くて 我が子…じゃねぇや 自分の最愛だっけ?それには怒るんだ 良い御身分だなぁ 「そー言えばあんたにも借りが有るんだっけ…」 パァンッ!! 夜兎を苦しめた償いが… この3人にはあるんだよ。 平手打ちとか優しいオレ 「母さんっ!!」 「拳じゃないだけマシだろ、んじゃあなぁ~」 鞄を再び肩に下げて玄関へと向かう あ、靴…もいらねぇか。 「じゃあ、長い間お世話しましたぁって事でアディオース。」 玄関の扉を引き 顔を見ずに片手を上げて挨拶し扉が閉まった こんな場所捨てて良いよな? お前の居場所はオレの中… オレの居場所もお前の中… それで良いだろ…? だからそんなに 切なく心を締めないでくれ… 寂しいなんて思わないでくれ… 辛いだなんて感じないでくれ… 必ず幸せにしてやるから 新しい家族にオレがなるから 此処じゃあお前の家族にはなれないんだ だから…        ごめんな……  
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