変化

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「……大丈夫?」 何に対しての心配なのか解らずオレはその言葉を無視して靴を脱ぐ 玄関から居間に向かい、ソファへと鞄と身体を投げた 少し固いソファはオレを受け入れてくれる 「あの…さっき飲み物買ったんだけど飲む?お茶っ」 何とか話し掛けて機嫌でも取ろうとしてるのが丸解り オレはムクリと身体を起こして山岸を見た 「あ、暑い?エアコンでも付けようか?」 会って数時間のオレに何をそんな必死になってるんだか… 「そんなのいいから部屋作ってよ、いろいろ買って来たなら作ってくれんだろ?」 「そうだねっ!二階に作ったんだ、僕が掃除もしたんだよ。」 目線を合わせずに言ったのにも関わらず 山岸は嬉しそうな声を上げ、オレの腕を掴んだ 「な…っ!?」 鞄と一緒に無理やりソファから立ち上げられ 廊下を通り二階への階段を登る 「離せよっ!!」 「あ!!ごめん、ついっ」 オレの為に作った部屋の前で有ろう場所でオレは声を上げる 山岸は慌てた様に手を離し両手を上げた 「…えっと…」 少し気まずそうな顔をする山岸にオレはため息をついた 「ハァ…別にいいよ、んで?この部屋なわけ?」  
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