0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
それはいつもと変わらない日常だった。青い空も光る太陽も何も変わらない。
ゆ「……ハハッ」
青い清い空の下彼が笑うのと同時に時計は動き出してしまったんだ。まだ誰1人として動き出した事に気づかない。
ム「……帰ろ」
掃除も終わり教室の中はざわつく。誰かがバカな事をしてそれを周りが笑う。少し見ていてすぐに飽きた。青い空が窓の向こうに広がっていた。こんな同じ事の繰り返しの場所から一刻も早く出たい。
ム「……(帰ってゲームでもしようかなぁ…部活無いと楽だけど何しようか悩むな…)」
ゆ「なぁ。」
少し考え事をしていた頭に低くて心地よい声が響いく。
ム「あ、ゆっきー」
学校では結構仲もいいと思う。けど、俺はチャリでゆっきーは迎えだ。だから帰りはあまり喋らないのに。
ゆ「今日一緒に帰んねぇ…?」
ざわつく教室での会話など誰かの耳に入るわけもなく、罠にかかったウサギちゃんは罠にかかった事に気づかなかった。
ム「え?迎えは?」
ゆ「来れないんだとよ。歩きだと一時間位かかるのに…」
ム「ありゃ…それは災難だなぁ~」
ゆ「…ついてねぇ。で、帰れる?」
ム「当たり前じゃん!!帰ろうぜ!!」
そう言って教室から出ていった。
P「………?」
あれ?あいつらが一緒に一階に降りて行くの初めて見た。レールからゆっきーはヤバいって聞かされてるから心配するべきか?…ただ一緒に一階に行くだけだよな?
.
最初のコメントを投稿しよう!