希望を託されし剣

勇者「ってか、なんであそこで戦わなあかんの？　ボクめっちゃしんどかったねんけど」

魔王「俺かてめんどくさかったんやけど、台本にそう書いてあったんやから仕方ないやないか」

勇者「そらそうかも知れへんけど……やっぱ納得いかんわ」

魔王「まあ、アルバイトの身で勇者と魔王の役を演(や)らせてもらえるだけマシやと思とこ。逆らったらギャラ減らされてまうからな」

勇者「……そーやな。下手に給料減らされて、家賃払えなーいなんて嫌やからな」

魔王「そうそう。さ、帰るで」

勇者「ああ」