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「お前…俺と一緒に来るつもりか?」
「え、あ、その……駄目、でしょうか…?」
挙動不審に辺りに視線を彷徨わせながらそう上目遣いに問いかけてくる姿に思わず顔を背けてしまう。
少し待てと片手を相手に突き出して俺は思案する。別に一緒に行動しても構わない。だがもしも、だ。もしも俺を油断させるためだとしたら…いや、こいつに限ってそんな感じは見受けられない。
結論を出せば振り返り構わない事を伝えた。ハドリアヌスは嬉しそうに笑いながら頭を下げた。
そうして俺はハドリアヌスという奴と一緒に行動をする事になった。
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