プロローグ

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そこで突如辺りに響き渡ったアナウンスは途切れた。周りには俺と同じように困惑顔の奴ばかり。泣き出す馬鹿もいる。 だがそんな事はどうでもいい。まずは状況整理だ。今、俺は大きなホール内にいると思われる。気付いたら、だ。多分他の奴等も俺と同じだろう。 そして気付いたら右手にはズタ袋を握っていた。何だろうと思っているとあのアナウンスが響いた。 幼さを覗かせる少年じみた声で、殺し合いを宣言した。 まず首元の物体について考えてみる。多分、冗談なんかでは無いのだろう。あいつ―ソラと名乗った奴の言った通りこの首に付けられた首輪を外そうとしたら死ぬだろう。 耳を澄ませば規則正しく動く機械音が聞こえる。冷たい表面が否応無しにこれが現実だと教えている。
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