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おそらく、この機械音の正体は俺達の状態を監視する何かだろう。健康状態をあいつの元に送り、管理なり確認なりをしているのだと推測出来る。
次に握っていたズタ袋。周りを見れば大きさは様々だが、此処にいる奴等全員が持っているようだ。ズシリ、と重みを感じるそれを地に置き袋を開けて中身を確認してみる。
するとまず目に入った鈍く光る銀の物。手を入れて取り出せば、ズシリと先程感じた重みがある。どうやら重みの正体はこれだった。
それは銃身が長い銀のリヴォルバーだった。人を殺せる武器だ。唾を飲み込み動揺を抑えれば、それをわきに置き他の中身を取り出す。
懐中電灯に予備の電池4本、地図にコンパスに…メモ紙?4つ折りで入っていたそれを開けば『銃弾は いくら使っても なくならないから 安心してね』とあまり上手ではない字で書かれていた。
おそらく、というか絶対にこれはソラが書いたのだろう。ご親切に。ぐしゃりと握り潰す。他には無い事を確認すればリヴォルバー以外をズタ袋に戻す。握り潰したメモ紙も一応しまっておく。
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