プロローグ

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しまい終われば辺りに視線を移す。俺と同じようにズタ袋を開けて中身を確認していた。先程思わず驚いた武器は他の奴等にも支給されているようで、俺のよりもデカい銃や剣が見えた。 しかし中にはハリセンや鍋のフタのようにおおよそ武器として機能を持たぬ物も見えた。こんな事思いたくは無いが、俺はあたりの部類なのだろう。 そんな事を思っていると控えめな爆音が響く。本能的に其方を向けばホールの一角で誰かが倒れていた。首から上が無い状態で。 悲鳴があちこちから上がる。それと同時にホールの一定の間隔を空けて扉が現れ、開く。そして皆が一様にそこに向かって走る。俺も此処にいる必要は無いと思い、同じように走りホールを出た。
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