薄暗い森

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一体どれくらいの間そうしていただろうか。俺は呆然としてその場に座り込んでいた。既に震えは収まった。けれど動けずにいた。 動き回ったらまた誰かを殺すかも知れないし、殺されるかも知れない。そんな恐怖が俺を動けずにさせていた。 だがふいにある事を思い出す。確か禁止エリアは不定期に増える、だっけか?そう、もしも此処が禁止エリアになってしまったらどうしようか。俺はこのエリアからの脱出の術を知らない。 その事に気付けば、俺は立ち上がっていた。そして一度深く息を吸い込めばそれを吐き出しながら歩き出す。出口を探すために。
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