第三章

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頭が真っ白になった。 ママは大声を張り上げ、泣いている。 パパも、一筋涙を流す。 有り得ない。 私が………………? 「……愛美ちゃん、とりあえず、入院しよう…。…手術も覚悟しといて……。」 診察室を出る。 ママはまだ泣いている。 ……悠…也………。 連絡しなきゃ……。 今日、会う約束していた。 大好きな貴方に会いたい。 震える手で、携帯を操作する。 ピッ…ピピッ…… プルルルル… プルルルル… 「はい。」 「あ、悠也?私。愛美。」 「メモリーに入ってるもん、分かるよ。」 笑いながら、答える悠也。 「あの…ね…。」 「うん。どうした…。」 「今日、会わない。」 「え、ちょっと…愛」 ピッ 終話ボタンを押した。 明日は、まだ登校出来る。 明日…………。 私は涙を堪えながら、決めた。 泣きそうになりながら、私は決心した。  
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