プロローグ

5/6
前へ
/42ページ
次へ
その声がした方を見る… 「柚佑!?」 「柚佑ちゃんやんけ!!」 そう、彼女の名前は 恵哉柚佑(アヤセ ユウ)。 彼女は俺が小さい時からの幼なじみ。 「聞いて~な~柚佑ちゃん。実はなぁ~グホッ…」 惨い音がしたのは俺が千洋の腹を殴ったためである。 柚佑は慌てて千洋の方へいった。 「なんや、そんなに俺が嫌いか?」 千洋は腹を抱えながらたずねてくる。 「…そんなわけないじゃん」 俺はさっきからこっちを見ている千洋から目を離していった。 そしたら… 「じゃあ、なんでや!? あ、あれが原因か」 千洋が思いついたようにいった。 何を思いついたんだよ!? なんか嫌な予感がした。 「なんやあの役が嫌なんやろ?」 さっきまで腹を抱えていた千洋が立ち上がっていった。 「それって、どんな役なの?」 柚佑が聞いてきた。 やばい! 「おい、柚佑聞くな~「なんと、初恋した相手に彼氏がいてなぁ、それなのに知らず彼女をどんどん好きになっていく主人公なんや」 俺が言い終わる前にいってしまった。 あ~あ 最悪だよ。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加