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その声がした方を見る…
「柚佑!?」
「柚佑ちゃんやんけ!!」
そう、彼女の名前は
恵哉柚佑(アヤセ ユウ)。
彼女は俺が小さい時からの幼なじみ。
「聞いて~な~柚佑ちゃん。実はなぁ~グホッ…」
惨い音がしたのは俺が千洋の腹を殴ったためである。
柚佑は慌てて千洋の方へいった。
「なんや、そんなに俺が嫌いか?」
千洋は腹を抱えながらたずねてくる。
「…そんなわけないじゃん」
俺はさっきからこっちを見ている千洋から目を離していった。
そしたら…
「じゃあ、なんでや!? あ、あれが原因か」
千洋が思いついたようにいった。
何を思いついたんだよ!?
なんか嫌な予感がした。
「なんやあの役が嫌なんやろ?」
さっきまで腹を抱えていた千洋が立ち上がっていった。
「それって、どんな役なの?」
柚佑が聞いてきた。
やばい!
「おい、柚佑聞くな~「なんと、初恋した相手に彼氏がいてなぁ、それなのに知らず彼女をどんどん好きになっていく主人公なんや」
俺が言い終わる前にいってしまった。
あ~あ
最悪だよ。
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