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ある日、俺はいつものようにゴミをあさっていた。
ー視線を感じた
俺は視線を感じた方を見た。そこにはきれいなスーツにピカピカの革靴をはいた金髪の男がいた。
ー俺とは正反対だ
スーツの男が歩み寄ってくる。
ー金でもくれるのか
俺は手を前に差し出した。
スーツの男は俺の前に立つとポケットに手を突っ込んで紙切れを出した。
俺は一瞬それが金に見えたが、手に紙切れをのせられたとき違うと分かり、がっかりした。
俺はスーツの男に紙切れを返そうとしたが目の前にその男はいなくなっていた。
頭の中に声が響いた。
ー待っていますよ フフッ
最後の笑い声には恐怖を感じた。
そして俺は手のひらにある紙切れを見た。
その瞬間、俺は死の荒波に飛び込んでしまったのだ。
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