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俺はてっきりこの海賊船が爆発したんだと思ったが目の前の光景をみてすぐに違うと分かった。
ー爆発したのは豪華客船だ!
目の前の豪華客船は船体が真っ二つに割れている。徐々に沈みゆく船体。悲鳴が海に飛び出し消えていく。
海賊船から見ていた俺達13人は燃え盛った豪華客船をみて立ち尽くしている。
ダニエルズが膝をついた。目に涙がたまっている。
「なん……なんだよわからねえ…わからねえよ!なんで人生変えてやるってきたやつらがぁ…なんで死ななきゃなんねえ!」
「ダニエルズ…」
俺はダニエルズの横に座って慰めた。慰めたといってもただ肩をさすっていただけだが。
そんな俺もいやおそらくこの船に乗っている全員もだろう。
ー混乱している
ー13人の生き残り。
ーこれから向かう[ケース島]。
ーそこで何が待っている
頭に一つの言葉が浮かんだ。
ー人生を変える、人がこの世に生きているということを変える、俺は分かった。
人生を変える
ーーつまりそれは…死…だ
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