プロローグ

5/18
前へ
/263ページ
次へ
「おまっ…月剣」 「そうよ――なによ」 見上げた先には、小さな機械をもつ月剣がいた。 「お前、なにやってんだ?」 「何って――見ての通りバイトよバイト」 まあ確かに……。 見ての通りウェイトレス姿な訳だからそれは分かるのだが……朝、殺されそうにならなかった訳だ。 「銀河、驚いたろ?まさかこんなところで月剣ちゃんがバイトしているなんて、夢でも見てるようだぞ。よく目に焼き付けとけよ」 焼き付けるって……。 言いたい事は分からなくもないが……。だがすまない。これでもお前には珍しいモノと思うが、俺はもっとレヤな格好をしている月剣を見たことがある。 まじまじと月剣を観察する陽介に。銀河は、陽介いや、クラス全体が食らいつきそうな昨夜の月剣の格好やらこの間の任務後の姿を思い出す。
/263ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加