プロローグ

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「そりゃあ何でって……」 言えない――!! 言える訳がない。 魔術師になって月剣と組んでるからとか言えるはずがない。 それに現状月剣はウチに住んでおり、いわゆる同居生活を繰り広げている。 もしここで下手な事を口走り地雷を踏めばかなりややこしくなるに違いない。 とにかく、ひとまずここは上手く誤魔化せねばならないのだ。 「ちょとまあ…深い事情からだよ」 「深い事情?なんだ深い事情って、月剣ちゃんが転校してきてからすぐに学校に来なくなったお前が言う深い事情ってなんだ?」 「あっ……」 コイツ――日頃あまりこういう細かい事は気にしないくせに、なんで今だけこんな食いつくんだ? 「そりゃまあいろいろ……」 「色々って何だ?」
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