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ふしぎだね
大きな種を背負っているもえもん。この種は生まれた時から植わっており、生後しばらくは種から養分を得て成長する。
背中の種から養分を受け取ることで、何日も何も食べなくても平気。日光浴を好む生態で、太陽の光を浴びると種は大きくなり、ついには割れて草が生えてくるという。
ひとかげ
オレンジ色の小さな恐竜のような姿をしている。生まれた時から尻尾の先に炎が点っていて、炎が消えると死んでしまう。
この炎は生命力の象徴であると共に、楽しい時には揺れ、怒った時には激しく燃え上がるなど、ひとかげの感情をも表している。
ぜにがめ
背中の丸い甲羅は単に身を守るだけでなく、表面の溝によって、水の抵抗を減らしつつ素早く泳ぐことができる。
首を甲羅の中に引っ込めるとき、水を噴射する。
いーぶい
ウサギのような長い耳と首の周りを覆う襟巻きのような毛が特徴である。周囲の環境の影響を受けやすい、極めて不安定な遺伝子を持つ。一部の鉱石や天体から発せられる放射線により容易に突然変異し、多くのもえもんに進化する可能性を秘めているが、その個体数は極めて少ない。進化して姿を変えることにより、様々な厳しい環境に対応する事が可能となっている。
『で?博士に懐かなかった子てどの子?』
『選んでからのお楽しみじゃww』
『ユカナはどの子にする?』
『サトシが先に選んでいいわよ?どうせ被らないだろうし?』
『そうか? なら俺はいーぶいにしようかね』
『!!!!』
『あれ? 被っちゃった?』
『か、被ってないわよ? 私はひとかげって決めてたの!!』
ぜにがめのボールをとるユカナ。
『そっか…なんかわりぃな。でもそれぜにがめ…』
『間違えた!こっちだったわね!』
あわててぜにがめのボールを置きひとかげのボールを持つユカナ。
『いーぶい狙ってたんだww』
『~~~!! うっさい馬鹿!』
『さーせんさーせんww』
『二人ともその子等でいいんじゃな?』
『『いいです!』』
『相変わらずじゃのうww』
『何で私こんな奴の事…』
『なんかいったか?』
『なんでもないわよ!』
すたすたと出て行くユカナ。
『さて俺も行くか…』
研究所のドアを開けて今度こそ冒険は始まった。
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