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奈穂の母「じゃぁ始めよっか。」
『かんぱーい』
涼の母「あの子たちが卒業なんて、早いよね~」
奈穂「あー食べた食べた」涼「奈穂!俺の部屋来い」奈穂「うん」
奈穂「涼、あの…」
涼「あのさ!俺、留学することにした」
奈穂「えっ?」
涼「アメリカに行く。出発は明日の朝一番の便で行く。」
奈穂「そんなの急すぎるよ…」
涼「そんな顔すんなって。俺の夢知ってるだろ?」
-12年前
涼「奈穂!俺、お前に宣言する。いつか、野球選手になるためにアメリカに行く!!」
奈穂「うん!!頑張ってね」
涼「その時に奈穂が言ったコト覚えてる?」
奈穂「…」
涼「『もし、プロになったら奈穂と結婚してね』って」
奈穂「もしかしてあの時に言ってた好きなヒトって」涼「そう。奈穂だ」
その言葉を言われた瞬間アタシの目から今までたまってた涙が溢れた。
涼「おい泣くなって」
奈穂「だって~嬉しいんだもん」
涼「だから、俺がプロになるまで待ってて」
奈穂「うん!!ずっと、ずーと待ってる」
涼「そーいえば、さっきいいかけたことなんだよ」
奈穂「あのさ、今日誰かに第二ボタンもらわれた?」涼「イヤ…」
奈穂「あーやっぱりもらわれてない」
涼「うるせーな」
奈穂「でもよかった。アタシが欲しかったから」
涼「じゃぁ日本にいる最初で最後のプレゼントな」
奈穂「うん。」
涼「今度は、アメリカでちゃんとした物をあげるから」
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