始まり

3/5
前へ
/5ページ
次へ
ガラッ 隙間だらけの扉を開けて 教室に入ると暖房の暖かい 空気が体を包んだ 「麗奈、遅かったじゃん!! 早く遊ぶ予定決めようよ!!」 「分かった!!分かった!! 分かったから手、 引っ張んないで!! 足痺れて歩けないの!!」 やけに楽しそうに話す あたしの親友 高杉 美紀 (タカスギ ミキ) 足が痺れて動きが鈍いあたしは 春日井 麗奈 (カスガイ レイナ) 美紀は馬鹿だけど友達の事を 自分の事のように喜んだり 悲しんだりしてくれる そんな美紀と初めて会ったのは 入学式の予行練習の日だった… .
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加