お店開店!

39/45
27019人が本棚に入れています
本棚に追加
/323ページ
 「ヨシヒロさん~店にヨシヒロさんを訪ねて人が来ているんですが~」  朝から工房に籠もっていたヨシヒロを、昼を少し過ぎた頃ラミアスが呼びにきた。  「ハイハイ、お待たせしましたぁ~」  手を軽く洗って店の裏口から小走りで入ってきたヨシヒロを、見た目は四十代くらいと思われる長身の男性と ラミアスが待っていた。  「あなたがヨシヒロさんですか………お若いとは聞いていましたが………いや、これは失礼しました。私はナウリアのライザッハ氏からの使いで、ウルリッヒと申します。ライザッハ氏からはヨシヒロさんに表に止めている荷馬車の食料や薬等をお渡しするようにと言いつかってまいりました」  「ライザッハさんからですか………遠い道のりをご苦労様でした。帰りの出発予定はいつになるんですか?」  「明日の早朝には出発する予定です。この町には今日の朝到着しまして、予定の取引は全て終わりましたので」  ウルリッヒの言葉を聞いたヨシヒロは、少し考え口を聞いた。  「もしウルリッヒさんがご迷惑でないなら今晩はうちに泊まりませんか?最近の街や商品の事など色々と教えて頂ければ有り難いですし、今晩のうちにライザッハさんにお礼の手紙を書きますので預かってほしいんですよ」  「そうですか………ええ、それではお言葉に甘えさせて頂きますかな。護衛の傭兵達に伝えてきます。それでは今から荷物の運び入れに掛からせていただきます」  その後、ラオムも合流し皆で手分けしライザッハからの食料を工房(工房の内部を見たウルリッヒとその一向は、驚きのあまり数分間固まっていた)の倉庫へ運び込み、夕飯まで時間が出来たウルリッヒは店の商品を見て回り町に出掛けて行った。  「ウルリッヒさんはFG(フロンティア・ゲート)には初めて来られたんですか?」  ウルリッヒが町から戻ってきて四人が夕食の席に付いてから和やかに会話が始まった。
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!