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「ねえ、ハルクン…腹へんない?」
『へった…』
当時お金がなかった私は外食なんてもっての他。
因みにテルは大学に進学したばかり…
不良のクセに高校だけはしっかり卒業してたもんなあ…
しかも大学にまで進学って…
なのでコイツもお金がない。
「ウチの彼女んトコで食わしてもらうべ」
『ミナちゃんトコ?いいの?』
この“ミナちゃん”ていうのがテルの彼女。
私より一つ年上の女性だ。
いつもテルと彼女は一緒にいるので私も仲が良い。
しかも一人暮らしをしているので半同棲的な感じなのだ。
私達は空腹に耐えながらミナちゃんの家に向かった。
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