物語の始まり タイムスリップした医師

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「何処だ・・・?ココ?」 如何見てもさっきまでの街角の風景ではない。 「映画の撮影所か?」 返事は何も返ってこなかった。 ホテルに戻ろうと思い、街中に向かう。だが、どうもおかしい。 アスファルトに覆われた道路がない。 電灯もない。 電柱もない。 クルマもない。 ビルもない。 行けども行けども、時代劇のセットのような光景が続くのだ。 「どうなってんだよ・・・・」 周りを見渡しながら、 朱乃は道を歩いていた。 その時だ。 何かがぶつかり合う音と、「ギャア」という悲鳴が聞こえたのだ。
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