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「三蔵は………仕事だろ。」
そう言うと女人は何も答えずに黒猫の足を拭き始めて。
女人は足を拭き終わると、
「はい、悟空ちゃんの番ですよー。」
立ち上がると女人は悟空の肩を掴み。
「え、マジ?」
いつも足を拭かれるあの感覚はこちょばくて悟空が暴れない訳がない。
唯一、暴れない相手はやはり三蔵ぐらいだ。
「まじですよー。」
ガッと悟空の足を掴むと濡れて少し冷たい布巾を擦りつけ、相手がこちょばさに暴れるが気にせず拭き続け。
「や、やだやだっ!こちょばいよ!ひー、アハハハハ!!」
この笑い声はまるで寺院の外に聞こえそうな笑い声だ。
拭き終わるとゼェゼェと息を切らしながら、呼吸をして疲れはてて、肩で息をして。
「おい、そこの妖怪!もっと静かにしろ!女ももう少し考えろ!」
突然、数人の僧侶の人が悟空に本を投げつけ言い。
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