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何年ぶりの驚いた表情しただろうか?
ふと声の主が思った
「嘘だね。
俺にはずっと『聞こえてた』ぜ。
ウルセーんだよ、いい加減にしろ。」
三蔵はゆっくりと合掌をし、
「何をする気だよ……!?」
思わず声の主は立ち上がった。
「邪魔なコイツを潰す。」
「…吽嘛弍叭……迷…吽!!魔界…天上!」
唱えた呪文に反応するかの如く、巻物が勢いよく岩牢を破壊した。
「っ……、何だっ…たんだ?」
目を開くと、岩牢は風に吹かれ塵同然だった。
「行かないのか?」
三蔵はぶっきらぼうの声をかけた。
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