馬鹿者の悟空

7/9
前へ
/13ページ
次へ
何年ぶりの驚いた表情しただろうか? ふと声の主が思った 「嘘だね。 俺にはずっと『聞こえてた』ぜ。 ウルセーんだよ、いい加減にしろ。」 三蔵はゆっくりと合掌をし、 「何をする気だよ……!?」 思わず声の主は立ち上がった。 「邪魔なコイツを潰す。」 「…吽嘛弍叭……迷…吽!!魔界…天上!」 唱えた呪文に反応するかの如く、巻物が勢いよく岩牢を破壊した。 「っ……、何だっ…たんだ?」 目を開くと、岩牢は風に吹かれ塵同然だった。 「行かないのか?」 三蔵はぶっきらぼうの声をかけた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加