第一話

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「ハッピーバースデー!蘭」 「ありがとう!お母さん、お父さん!それと…鈴、煉」 「「僕達が頑張ってこの部屋を飾り付けたんだからね」」 「はいはい、ありがとう~」 私、緋色 蘭は今日 17才の誕生日を迎えた 家ではお母さんが 手作りケーキを作り お父さんが 私がずっと欲しがっていた プレス〇ーション3を買ってくれて 双子の弟達は 中学の部活を休んで 家の飾り付けをしてくれた 最高の 誕生日パーティー …………の筈だった ある程度 食事が終わりかけ お母さんお手製の 苺ショートケーキがやってきた 1人に一個苺が当たるように 切り分けて 全員揃ってケーキを食べた とその時だった 私の体に 異変が起きたんだ 急に身体中が熱くなり 呼吸が苦しくなっていく お父さんもお母さんも 双子の弟も 私の様子に慌て 近寄って来た 「蘭!?どうした!な、何か悪い物でも食べたのか?」 私の顔を覗き込むように 心配そうな表情を 浮かべているお父さん 「お母さん…変な物は入れてない筈なんだけれども…」 自分のせいでは 無いのかと、自己嫌悪に なるお母さん 「「蘭姉大丈夫?!」」 双子も口の回りに クリームを付けたまま 私に駆け寄って来る
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