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「ハッピーバースデー!蘭」
「ありがとう!お母さん、お父さん!それと…鈴、煉」
「「僕達が頑張ってこの部屋を飾り付けたんだからね」」
「はいはい、ありがとう~」
私、緋色 蘭は今日
17才の誕生日を迎えた
家ではお母さんが
手作りケーキを作り
お父さんが
私がずっと欲しがっていた
プレス〇ーション3を買ってくれて
双子の弟達は
中学の部活を休んで
家の飾り付けをしてくれた
最高の
誕生日パーティー
…………の筈だった
ある程度
食事が終わりかけ
お母さんお手製の
苺ショートケーキがやってきた
1人に一個苺が当たるように
切り分けて
全員揃ってケーキを食べた
とその時だった
私の体に
異変が起きたんだ
急に身体中が熱くなり
呼吸が苦しくなっていく
お父さんもお母さんも
双子の弟も
私の様子に慌て
近寄って来た
「蘭!?どうした!な、何か悪い物でも食べたのか?」
私の顔を覗き込むように
心配そうな表情を
浮かべているお父さん
「お母さん…変な物は入れてない筈なんだけれども…」
自分のせいでは
無いのかと、自己嫌悪に
なるお母さん
「「蘭姉大丈夫?!」」
双子も口の回りに
クリームを付けたまま
私に駆け寄って来る
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