第一話

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「だ、大丈夫…!ちょっと休めば大丈夫!」 そう言って私は 家族がいるリビングを出て 自分の部屋へと駆け込んだ 熱くなっていく 自分の身体を 抱え込むように抱きしめながら ベッドに入り ふ、と月明かりの 入る窓を見ると そこには… 見覚えの無い美青年が 写っていた 「なん…ッ何さこれ…─!」 自分の声の低さにも 驚いた そうまるで… 男の子… 私は男の子に なってしまった 「意味不明なんだけど…」 鏡で見てみても そこに写るのは 短めのくせっ毛な感じの 黒髪 少々つり目な黒い瞳 がっしりとした身体 何処からどうみても 女の子には見えなかった 「夢…なんて事無いよね…」 頬っぺたを摘まんでみても ちゃんと痛みは感じる 「寝れば…直るよ、ね…うん」 そう自己解決をすれば 素早くベッドに入り 目を閉じた これが悪い夢で あるようにと祈りながら
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