第一話

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「しかも、これは…非常にマズイ格好だしね…」 保健室にある鏡を見れば 何処からどうみても… セーラー服の女装をした 美少年に見える訳で… 「仮に早退出来たとしても人目に付かないように帰るのはまず無理そうな…」 状況は絶望的だった 「………この顔なら学校に大人の男の人にも見えなくないよね…」 一先ず、ここから出ない事には始まらないと考えた私は 何か他に着れる物が無いか探してみた 「うーん…白衣はあるんだけどねぇ」 保健室の至るところを探してみたが それらしい服は見当たらず結局 「白衣で我慢ね…」 白衣を着て脱出する事に決めた 「今は…一時間目だから、生徒に会うことは無いけど…」 まぁ先生に合ったとしても絶対に捕まる気はないけどさ 保健室から出て 取り敢えず、正門から出る事に決めて 扉に手を掛けようとしたら 勝手に扉が開き その向こうには… 「薫……?」 「え!?なんで私の名前…じゃなくて…誰ですか!」 なんで薫が…って 今更びっくりしても仕方がない いくら薫でも この美少年?の正体が私だとバレるのは非常に良くない ここは… 私の親戚とでも行っておくか… 「俺は蘭の親戚で…蘭が倒れたって学校から連絡があってな、それで迎えに来た訳」 「なるほど、だから保健室に…私の名前を知ってても変じゃないか」 と言うと薫はわざわざ教室から持ってきた 私のバッグを私(美少年?)に渡した
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