三話―幽霊少女と不思議っ子―

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―憂眞視点― 「そーまぁ…」 爽眞がどっかにでかけるって言って、もう、時計の長い針が二から六まで移動した。 あれ…? 短い針も移動してるのかな…? とりあえず、僕は置いてかれちゃった。 廃病院に。 このまえベッドで寝れたのは爽眞がいたからなのに、爽眞がいないと寝れないよぉ… だって、下を見れば… 「ひぃい!!くもぉお!!」 上を見れば… 「ごぎぶり゛ぃいぃ!!!!!」 見渡す限り、虫、虫、虫。 虫に驚くのは当たり前だよねっ、うん。 ぁ、そうだ!! いいこと考えた!!!! 見渡さなければいいんだよ!! あれ…? 気づくの遅いかな……? まぁ、とりあえず、ベッドの布団にくるまって、ごろごろして待ってれば、爽眞はきっとしゅぐに帰ってくるもん!! 「クスクス……ァハッ…アハハッッ……」 ひぃっ!! いいいいいま、どこかでわ、わ、笑い声がぁああ!!!! 「う~ら~め~し~…くなぁ~い☆」 「うわぁあああぁぁあぁああぁあぁあ!!!!!!!!!!!!!!」 僕は、こわくて、絶叫して、気絶した。
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