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―憂眞視点―
「そーまぁ…」
爽眞がどっかにでかけるって言って、もう、時計の長い針が二から六まで移動した。
あれ…?
短い針も移動してるのかな…?
とりあえず、僕は置いてかれちゃった。
廃病院に。
このまえベッドで寝れたのは爽眞がいたからなのに、爽眞がいないと寝れないよぉ…
だって、下を見れば…
「ひぃい!!くもぉお!!」
上を見れば…
「ごぎぶり゛ぃいぃ!!!!!」
見渡す限り、虫、虫、虫。
虫に驚くのは当たり前だよねっ、うん。
ぁ、そうだ!!
いいこと考えた!!!!
見渡さなければいいんだよ!!
あれ…?
気づくの遅いかな……?
まぁ、とりあえず、ベッドの布団にくるまって、ごろごろして待ってれば、爽眞はきっとしゅぐに帰ってくるもん!!
「クスクス……ァハッ…アハハッッ……」
ひぃっ!!
いいいいいま、どこかでわ、わ、笑い声がぁああ!!!!
「う~ら~め~し~…くなぁ~い☆」
「うわぁあああぁぁあぁああぁあぁあ!!!!!!!!!!!!!!」
僕は、こわくて、絶叫して、気絶した。
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