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―not視点―
「たっだいまー!
憂眞!!みろよ!!あんパンっつー105kn【円】もするやつ貰ったぜー!!
…憂眞?」
上機嫌で爽眞が帰ってくると、倒れてる憂眞に気づいた。
「憂眞!!しっかりしろ!!
おい、憂眞!!!!」
必死に憂眞体をゆさぶる爽眞。
栄養失調という悪い考えが浮かぶ。
実際は、ただビックリして気絶しただけだが。
「んっ………?しょぉ、ま?」
聞き慣れている声で目を覚ます憂眞。
ホッと、安堵の息をつく。
「マジびっくりしたぁ……。
ほら、あんパン」
起きてぼーっと自分を見ている憂眞に、あんパンを差し出す。
憂眞はと言うと、はじめて差し出されるパンをガン見する。
「そのパンな、甘いらしいぜ?
つぶあんとこしあんがあったんだけどよ……両方貰ったから、半分こして食おうな?」
優しく頭を撫で、爽やか笑顔を浮かべて安心させる。
嬉しそうに笑う憂眞の様子を確認すると、あんパンの袋を二つとも破く。
そして、取り出した二つのパンを半分にちぎった。
「ほら、うめぇから食ってみろ」
ちぎったあんパン(こし)を憂眞の口許へと持ってく。
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